私は動物が好きだ。
物心ついたときから家にはいろいろな生き物がいた。
にわとり、十姉妹、ハツカネズミ。
10歳上に兄がいたということもあるのだろう。
その後も、文鳥やセキセイインコ、
庭で捕まえたかたつむりやら、
田んぼで捕まえたオタマジャクシなどなど。
小学生の時には山で捨てられていた犬まで拾ってきた。
そんな動物好きな私だけれど、
動物の映画は苦手だ。
理由は簡単である。
動物映画の終わりは「死」だからだ。
動物が死ぬか、人間が死ぬか。
動物がでてこなくとも
死がテーマのものは好きではない。
青空文庫で、夏目漱石の「文鳥」を読んだ。
これもまた、想像通りの展開と結末だった。
生き物に死はつきものだ。
誰ものがれることのできないものだ。
わかっているからこそ、
そこから目を背けたい弱い私がいる。
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