人間の記憶は言葉の習得と関連があるそうだ。
だから私の記憶も
多分、よちよち歩きの頃からのように思う。

私は「お話」を聴くのが好きな子どもで、
家に来た伯母たちによく「お話」をねだったものだ。


母は7人姉妹だったのだが、
ある時、
その中の一人の伯母に「お話」をせがんだところ、

「怖い話だから、もう少し大きくなったらね」

と言われた。 

私はずっと、どんな怖いお話なんだろうとワクワクしていて、
その伯母に会うたびに「お話」をせがんでいたのだけれど、
やっとその「お話」を聴くことができたのは
小学校の4年生の時だった。

話の内容はもう全然覚えていないが、
さっぱり怖くなかったことだけは覚えている。


そんなお話好きな私だったが、
祖父母が亡くなった3歳頃から母が働きに出たこともあり
忙しかった母が私に「お話」を聞かせてくれることはなかった。

字が読めるようになると、
自分で読みなさいと本を与えられた。

だからなのかわからないが、
私が持っていたのは絵本ではなく
絵よりも文字の方が多い本ばかりだった。


実はそれより前の本の記憶がある。

ディズニーの絵柄の
「王様の剣」という絵本だ。

おそらく、10歳上の兄のものだったのではないだろうか。

絵本はそれの他に
「101匹わんちゃん」と
「わんわん物語」
もあったように思う。


それらの本は、
居間の戸棚の一番上にあった。

そしていつのまにか外の物置に移され、
気づいた時にはなくなっていた。

多分、捨てられたのだろう。


子どもの頃の記憶は映像とともにある。

焦げ茶色の重厚な木の戸棚。

庭にあった掘建小屋の今にも崩れそうな物置。

その物置の中の様子。

そして、絵本の絵柄。


歳をとった今は、見たものを記憶に残すのが難しい。



「王様の剣」は
新しくなって今も出版されている。

王様の剣 (ディズニーアニメ小説版)


 
 


お気に召しましたらポチッとお願いします。
  ↓
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
にほんブログ村

※無断転載はお断りします